Everyday Deadlock

by hayamiz.com

DEIM参加とか

2013/03/06

3月3日から3月5日まで、福島県の磐梯温泉ホテル華の湯で開催されたDEIM2013 第5回データ工学と情報マネジメントに関するフォーラムに参加してきました。

DEIMは日本中のデータベースに関わる研究者が一同に会して、 合宿形式で親交を深めながら研究発表を行うイベントです。 自分も修士で喜連川研に配属されてから、結婚式があった昨年を除いて毎年参加しています。 研究発表を聞くこともまあ目的の一つではあるのですが、 それよりも普段から論文などを通して名前を聞いているあんな人やこんな人が大体会場にいるので、 そういう人たちと酒を飲みながら気軽に話をできるのがDEIMの魅力の一つであると思います。

一応自分の研究発表もちゃんとしてきました。 1日目にはなんと「アウトオブオーダ型データベースエンジン」という我々の研究チームのみのセッションができてしまっており、 そこで「アウトオブオーダ型データベースエンジンOoODEによるクエリ処理性能の実験的評価」という題で発表しました。 アウトオブオーダ型エンジンOoODEとは、 我々の研究室でまさに今開発している新しいデータベースエンジンアーキテクチャ(とその実装)であり、 非同期I/Oをフル活用することでSQLを超高速に実行してやろうというものです。 最近だとSQLを高速に実行するためにHadoop(HDFS)でデータを分散配置させて、 Impalaみたいな並列クエリエンジンで速くするというのが話題になったりしていますが、 あれは中を覗くと結構古風な並列データベースエンジンをそのまま持ってきただけだったりします (それを今風な環境でしっかり実装するというのは、技術的には大変価値のあることです)。 一方で、我々の技術はクエリ処理における実行論理自体をガラッと変えているので、 得意とする類のクエリでは次元の違う高速化が実現できています。 逆に言うと、Impalaみたいな技術とは直交するものなので、 最近はやりのHadoop上のSQLエンジンにOoODEを突っ込めばさらに爆速になるはず。 現状のOoODE実装は研究のプロトタイプレベルの実装なので実用までにはもう一歩、というところですが、 今年で一気にレベルを高めてどんどん外に出していきたい所存。

あとは、忘れてしまわないように今年のDEIMの名言をメモ「俺達のBoFはここじゃない」

category: diary
tags: diary, database, and conference
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